■ うつ病 |
うつ病は、気持ちの問題ではなく、脳の働きが低下したために症状を引き
起こす病気です。脳が疲れ、エネルギーが著しく低下した状態になっています。
人生のライフイベント(出産、結婚、離婚、死別、その他の喪失体験)、トラ
ウマになるような出来事(虐待、暴力、災害など)、職場環境の変化(転勤、
異動、昇格、降格など)性格傾向(神経症傾向など)がうつ病の危険因子と
言われています。
自分が悪い、自分が怠けているからだと自分自身を責めてしまいがちですが、
うつ病は病気だということを理解し、きちんと治療をすることが大切です。
治療によってうつ病に伴う症状はかなり改善することができます。
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うつ病によくみられる症状としては・・・ |
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「将来に何の望みもない」「落ち込んでいる」など抑うつ気分 |
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「眠れない」「食欲がない」など睡眠や食欲の不調 |
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「食事の準備ができなくなった」「勉強や仕事が思うように進まなく
なった」など集中力や決断力の低下 |
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「自分は必要のない人間だ」「死んでしまいたいという気持ちに
なる」など強い罪責感、自殺念慮 |
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「人と話すのがおっくう」「好きなことにも興味を持てなく
なった」など意欲の低下 |
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頭痛、めまい、肩こり、月経不順、体重の急激な増減などの
身体的不調 |
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■ パニック障害 |
特に身体的な異常がないにも関わらず、突然、様々な症状の発作が起きる
ことを「パニック障害」と言います。
パニック障害自体は命に関わる可能性は低いですが、発作によって日常生活が
困難になる、「また発作が起きてしまうのではないか」という不安に常に悩ま
され、そこから精神的な疾患を併発してしまうことがあります。 |
パニック障害 発作時の症状は・・・ |
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緊張、発汗、頻尿、赤面、動悸、手足や声などの震え、過呼吸 |
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下痢、めまい、頭痛、自分をコントロールできないという恐れ、など |
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■ 不安 |
不安は誰でも経験するものですが、はっきりした理由がないのに不安が
起こる(あるいは理由があってもそれと不釣り合いに強く不安が起こる)
病的な不安というものがあります。
不安が起こる状況を避けるようになり、社会生活に支障が生じます。 |
不安に陥りやすい場面としては・・・ |
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会議などで多くの人の前で発表する |
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会社で電話をする |
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みんなと食事をする |
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パーティーや集会に参加する |
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初対面の人と話す、など |
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■ 不眠症 |
不眠になる原因としては、不規則な生活習慣、身体的不調、心理的な
ストレス、うつ病や不安障害、統合失調症など不眠の症状が起きやすい病気に
かかっているなどがあります。
日中に眠気が出て仕事や家事など生活に支障をきたしてしまいます。医療機関
への受診によって薬の服用や生活リズムの見直し、環境の調整などを行なう
ことで改善することがあります。 |
不眠症には4つのタイプがあります。 |
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入眠困難(布団に入ってもなかなか寝付けず苦痛感がある) |
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中途覚醒(何度も目が覚めて、一度目が覚めるとなかなか眠れない) |
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早朝覚醒(起きる予定の時間よりも早く目が覚めてしまう) |
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熟眠障害(睡眠時間は十分とっているが熟睡感がない。眠りが浅い) |
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■ 発達障害 |
発達障害とは、生まれつき何らかの原因(遺伝、妊娠中・出産時の異常
など)で脳の発達が損なわれ、運動、感覚、認知、社会性、情緒などの
子どもが発達する過程で身につける能力が障害されることで、能力の
いろいろな面に凸凹があり、社会適応する上で支障をきたしている
状態です。 |
発達障害 具体的には・・・ |
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全般的な知能の低さがある精神遅滞 |
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視線が合いにくい、空気を読むことが苦手、独特の口調や言葉遣いが
ある、こだわりが強く、自分のやり方に固執するなどの特徴がある
広汎性発達障害(アスペルガー障害、自閉症) |
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特定の科目の学習(読む、書く、計算など)に支障をきたす学習障害 |
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注意集中を持続することが難しく、また、じっとしていられなかった
り、必要なものをすぐになくしてしまうなど日常生活や学習場面で
支障をきたす注意欠陥多動性障害 |
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障害の特徴を本人や家族、周りの人が理解することは本人の生活をよりよい
ものにするための一歩になります。
当クリニックでは、診察の他に発達検査や心理検査、プレイセラピーなどを
行なっております。 |
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■ 一般外来(精神科・心療内科・神経内科) |
当クリニックは予約制ですので、事前にお電話にてご予約ください。 |
また、ご家族の病気に関してお悩みの方は、相談員による「精神保健相談」を
行っております。詳しくはお電話でお問い合わせ下さい。
すでに他の医療機関で治療を受けられている方は、出来るだけ紹介状(診療
情報提供書)をお持ち下さい。 |
≫ 詳しくは[ はじめて受診される方へ ] をご覧ください。 |
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